劇団俳小第37回本公演 プラトーノフ
平成23年度文化芸術振興費補助金
(トップレベルの舞台芸術創造事業)
チェーホフというと、日本では特に物静かな品のよい、良き時代の劇詩人と思われがちですが、この作品にはその反対の猥雑さや世紀末の不安と焦りが顕わに燐光を放っています。また彼の後年の諸作品「イワーノフ」「ワーニャ叔父さん」「三人姉妹」「桜の園」等に通ずる事件や人物の萌芽があちこちに見受けられ、これらの作品に共通している、医者であったチェーホフの人生に対する科学者としての合理的でクールな眼と詩人としての熱いたぎりが色濃く描かれています。
十九世紀ロシア文学に一つの系譜を作っている世紀末における「余計者」の一人であるプラトーノフの生き様を舞台化することで、現代社会を覆う漫然とした不安感、明日も見えない危機感を浮き彫りにする!
また、早野寿郎台本のラディカリズムとロシア・マールイ劇場主任演出家ウラジーミル・ベイリスのオーソドクシティのコラボレーションによって、チェーホフ劇が新しく現代に蘇える!
生きていることの意味も見出せなくなりつつある現代において、滅びゆく帝政ロシアの堕落した貴族たちの姿や、無為徒食にあけくれるインテリゲンチャの姿をリアルに、シニカルに描き、未来に夢を託す!
作/チェーホフ
台本/早野 寿郎、ウラジーミル・ベイリス
音楽/ウラジーミル・ベイリス
装置/孫福 剛久、トレフィーロフ・アレクセイ
照明/竹井 崇
音響/射場 重明
衣裳/岡 千勢子
演出助手/河田 園子
通訳/丸知 亜矢
舞台監督/泉 泰至
制作/いがり たかし
主催/劇団俳小
出演
渡辺 聡(俳優座)
早野 ゆかり(俳優座)
吉田 直子(劇団昴)
原口 紘一
仲条 裕(劇団つばめ組)
今村 一誌洋(ムーブマン)
桝谷 裕(スターダス・21)
榊原 健一(ビッグスマイル・プロモーション)
斎藤 真
勝山 了介
堀越 健次
大川原 直太
吉田 恭子
大多和 芳恵
手塚 耕一(A)
村松 立寛
駒形 亘昭(A)
鈴木 藍実(A)
岩重 正嗣(A)
佐京 翔也(A)
信太 優也(B)
星野 恒久(B)
島井大慧(B)
田辺 将(B)
西本 さおり(B)
日時2011年9月 21日(水) 19:00(A) 22日(木) 14:00(B)、19:00(A) 23日(金) 14:00(A)、19:00(B) 24日(土) 14:00(A)、19:00(B) 25日(日) 14:00(B)
※出演者名右のA,BはそれぞれタイムテーブルのA,Bの回に出演します。 なお、出演者名の右にA,Bの明記がない者は全日程に出演します。※開場は開演の30分前です。 |
料金前売・当日とも4,000円(税込)期間中有効、全席自由 |